新明解国語辞典を読む 006 | |
更新:2006年5月8日 |
国語辞典とは 3 |
新解さんの辞書に関する思い入れをひろってみました。 ●はやし[0][3]【林】 〔人間・動物以外の同類が集団をなしつつ、他からきわだった存在が認められるものの意にも用いられる。例、「詞の—《=辞書》」〕 ●ろんそうオ[0]【論〈叢】 「論纂サン」の意の漢語的表現。〔個人の論文集の名に誤り用いることもある〕 「辞書史—」 辞書を引くための心得集というか…(用例紹介) ●お・く[2][0]:[0]【置く】 いつも辞書をわきに— ●じょうオようオ[0]ジヤウ—【常用】 (二)継続して使うこと。 「中学入学以来の—辞書」 ●くびっぴき[0]【首っ引(き)】 「首ひき(一)」の口頭語的表現。 「辞書と—で〔=辞書を絶えず引きながら〕読む」 首っ引きの用例はこれだけです。 ●こまめ[1][0]【小まめ】 「—に辞書を引く」 ●ひ・く[2][0]:[0]【引く】 辞書を—〔=調べる〕 ●あた・る[3]:[0]【当(た)る】 辞書に—〔=辞書を引いてみる〕 私は「辞書に当たる」とは使ったことがありません。 参考文献をあたってみるだと使うことがあるのだが。 ●あんちょこ[0] 〔安直の変化〕〔辞書を引いたりする手間を必要としない意〕教科書などの自習用参考書。とらの巻。 ●そな・える[3]:[3]ソナヘル【備える】(他下一) 「教室に辞書を—」 私の経験では教室に辞書を備えているところは無かった。 ●たいがい[0]【大概】 —〔=ほとんど〕の生徒はその辞書を持っている」 (二)常識の範囲内に属することを表わす。 「だって私—の事では〔=よほどの事でない限り〕驚かないわ」 「驚かないわ」新解さんの解釈のことではないと思うのですが、面白い用例。 漱石(三四郎?)からの引用のような気がする。 大概の生徒が持つ辞書とは当然、新解さんでしょうね。 ●つうこうオ[0]—カウ【通行】 (二)世間に広く用いられること。 「—の辞書」 ●つか・える[4][0]:[0]ツカヘル【使える】(自下一) 「この辞書は なかなか—/あの男は—」 中学入学以来、いつもわきにおき、首っ引になり、こまめに辞書を引き、あんちょこなんか使用せずに辞書にあたった結果 ●てあか[3]【手〈垢】 人が さわったために、その物についた汚れ。 「—のついた〔=その人が長い間愛用して使い慣らした〕辞書」 手垢でボロボロになってしまった新明解国語辞典初版。 手垢の付いた辞書は、触りたくないような汚い辞書の意味ではないのですが、こんな他人の辞書にはやはり触れたくない。 芋辞書ではなくちゃんとした辞書はこんな材質であると説明している。 ●ステロばん[0]【ステロ版】 〔stereotype の訳語〕 紙型に鉛の合金を流し込んで作った原版を用いた印刷版。新聞・辞書などの印刷に用いられる。 ●インディアペーパー[5] 〔India paper〕 辞書などに使う薄い西洋紙。インデア ペーパー[5]。 |
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