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間違い その2

 大山、丹沢山群のと思われる山々が江の島方面に描かれている。2の山群は大山に連なる塔ノ岳、丹沢山といった丹沢山群と見るのが自然だ。実際は写真(版画をクリック)のように高く屏風のよに延びる。
保土ヶ谷から富士山方面を見ると
 富士山の雪線の向きと同様、下の表裏逆にした版画の方が理にかなっている。また横溝説(1-b)の○印の部分の山は、大山に連なる弘法山(235m)と思われる。季節的には下右(クリックで拡大)の写真は真冬であるが、よく似ている。
 保土ヶ谷付近から富士山を見ると、右の裾は大山、丹沢山群に隠れてしまい原画のようには見えないのである。
 なお撮影地点(保土ヶ谷)から富士山まで77km、大山まで31kmである。
横溝説(1-b) 似た富士 2006.1.24撮影
富士山と丹沢山群との関係
 下の2枚の写真は同じものであるが、遠景(富士山、丹沢山群)を強調するため、下の写真は近景(境木、東戸塚方面)を覆ってレタッチしたものである。

2006年2月5日撮影
本当はこうなる程土ヶ谷
 下の版画(?)は上記に述べた仮説を元に実際の保土ヶ谷から望む風景を北斎の版画にはめ込んだものである。本当の写真ではこのように富士山は鋭角になならないが、遠近法による補正によって、原画の富士山のように鋭角にすることができる。
 下右のように富士山と近景の丹沢山群を重ねるとより私の説が正しいことが分かる。
 上のはめ込み写真は下右のように補正して富士山が鋭角になるようにした。これによって大山が実際より低くなる。北斎は天性でこのようにも見えたのであろう。
 富士通SSLの岩野氏によると旧東海道が湾曲しているのは北斎がレフレックス(魚眼レンズ)風に見えたのではないかと言っており、左のピークの強調や富士山の鋭角、丹沢が実際より低くなるなども説明できる。
「千絵の海 待チ網」に見られるに、1/1000秒で捉えたような水しぶきの連続で、滝を描く手法など脅威の目で見ている。
実際の写真(2006.5.3撮影) このように富士山が鋭角になるように補正
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