Jeep



ウイリスMB フォードGPW?

 ジープは第二次世界大戦開始直前にアメリカ合衆国で開発され陸軍が制式採用した小型野戦用全輪駆動車である。その元祖がウイリス・オーバランド社(左の切手)のMB(Model B型)である。切手にはWillys Jeepとある上にウイリス・オーバランドのWとOをあしらった社章まで描かれている。
 安定供給とノウハウの継承のためセカンド・ソースとしてフォードが指名されGPW(General Purpus Willys)が作られた。基本的には同一ジープで、右の切手をGPWとしているが、私には区別がつかない。


巨和自動車(韓国)のジープ

 ジープの悪路における走破性は、開発当初から完成されたもので、欧米以外の国々(日本も含む)の自動車の水準からすれば驚異的な性能であった。本家アメリカではウイリス・オーバランド社からアメリカン・モータース・カンパニー社(AMC)へジープの製造が移り、軍用の他、民間型(シビリアンタイプ)も生産され、各国にライセンスが供用された。この韓国のジープもAMCのライセンスによって生産されたもので、エンジンはいすゞ製の2.7リットルのディーゼルエンジンである。1997年まで生産されていた三菱自動車のジープも同様のライセンスの下に生産されつづけられたものである。


DJ-5(ディスパッチャー・ジープ)

 ジープは時代とともに変化していったが、悪路における走破性はむしろ退化したのではないだろうか。しかし市販車のCJ-5はV8、5リットルのエンジンを搭載し、日本のジーパの憧れでもあった。
 上の切手はこのCJ-5を郵便配達用につくられたDJ-5で、ジープには珍しいハードトップである。また配達用に都合がよいように、右ハンドルタイプも作られたと言うが左の切手は右ハンドルのようにも見える。


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